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日経平均株価の上昇を海外勢の視点で考察する

公開日: : 最終更新日:2017/01/08 その他 ,

日経平均株価の上昇を為替と海外勢の視点で考察する

今から遡ること2012年には、日経平均株価は8000円台でした。

政権交代が起き自民党が与党へ返り咲いてからは株価も急上昇し

2015年には20000円台を超えました。

・株価が大幅に上昇した要因はなんだったのでしょうか?

・そして最近の円安、株安は何故起きているのか?

この2点を為替と海外勢の視点から、初心者の方にもわかるように解説していきます。

 

■円高で日本企業が取った対策

 
民主党政権時代は、一時ドル/円相場が70円台にまで上昇して

超円高時代を迎えました。

これにより輸出企業は大きなダメージを受けたという話はよく耳にします。

高い「円」で製品を生産すると高い経費が掛かりますが、

安い「ドル」で販売をして、安い収入を得る構造になっていた為

決算の際に円換算した時、利益が目減りしてえしまい企業の業績が悪化しました。

 
そこで日本の企業がとった対策は、現地生産という構造改革です。

日本で作って海外に売るから、為替の影響を受け安くなってしまうので、

海外で作って海外で販売すれば、通貨は変動しないので収益は安定しやすくなります。

 
産業の構造改革として当時の政府も支援したため、日本企業は次々と生産拠点を

海外へシフトしていきました。

 

■円安トレンドになった為替市場

 
民主党政権から自民党政権へとシフトしたと同時に、

政府は日本銀行と連携して、円安へと為替演出しました。

これは日本企業が海外生産を進めることで、税収が減ってしまうということを

財務省が危惧したためとも言われています。

 
ドル/円相場はたった数年間で、

70円台 → 120円台

 まで下落し今度は円安時代が到来します。

これにより、円高でダメージを受けた輸出企業は業績を回復させたのです。

 
円安による企業の業績アップも期待され日経平均株価もうなぎ上り。

かくして超円高時代は終わりを遂げ、

アベノミクス効果により成長が戻ってきました。

・・・。

というのが、一般的な見解ですが、

実はこれにはもっと為替が深く絡む、為替マジックが仕掛けられていたのです。

 

■巧妙に仕掛けられた為替トリック

 
それではここで「株価」と「為替」を海外(特にドル)から見た場合の

株価上昇率を計算してみましょう。

 
[2012年]
1ドル75円 → 株価8000円 → 株価106.6ドル

[2015年]
1ドル120円 → 株価20000円 → 株価166.6ドル

 
株価は、日本円で換算すると3年間で2.5倍も大幅上昇していますが

これをドルで換算して考えると…1.5倍(0.5倍増)と微増でしかないのです。

 
今年に入ってからの株価下落も、国内から見れば▲20%の大幅下落ですが、

ドル換算では▲0.8%しか下がっていないので、それほど動いていないともいえます。

つまり、株価は海外からみるのと国内で感じるのには相当な温度差が

あり政府が「株価が大幅に上がった!」と高らかに言っていたとしても

海外市場から見ればそれほど変化はなく、国内限定の為替トリックといえるでしょう。

 

■急激な円安で大損しかけた海外投資家

 
円高は、日本円が過度に買われて起こる現象ですが、

その要因は国内の事情というよりは、海外の影響が強くでます。

ユーロ不振・アメリカのリーマンショックなどで、

「株」に投資していた投資家たちは高いリスクに晒され、

安全資産と言われる「金」や通貨の「円」に投資をしました。

しかし、日本政府と日本銀行がタッグを組んで円安演出をし始めると

急激な変化についていけず、高値買いをした「円」を大量に保有したままになってしまいます。

 
ここで「円を売ってしまうと大損は確定」してしまうので海外投資家は考えました。
 

『このまま円安が続けば日本企業の業績は回復する。』

『日本政府はNISA(ニーサ)GIIFの出資増加で株価を上げる気だ。』

『日本の株価は今後上がるだろうから、持っている日本円で日本株を買おう。』

『日本株へ海外勢の投機マネーが流入』

結果、日本の株価は大幅上昇しました。

つまり海外の投資家としては急激に安くなってしまった「円」を「株」に持ち変えて

株価の上昇を待ち上がったところで投資を回収してしまおうと思うわけです。

その証拠に株価が25000円になって以降、売りが先行して株価は下落が止まりません。

 
また、円高で「円」を大量に持っていた投資家が、「円」を「株」に変換したので

今は殆ど「円」を持っていません。

 
一度売り払った「株」を買い直すのにも「円」が必要になるのですが、

今は「円」よりも、「元」の方が魅力的に移っています。

なぜなら今後「元」が国際通貨として認められば、

ユーロ・ドル・円のトライアングルに「元」を入れた4大通貨となります。

必然と、アジアの取引通貨として「円」に対して「元」が台頭してきますので

円の需要が下がり、円安が進むことは中長期的に理解が出来ると思います。

 
その状況を見越して米ゴールドマン・サックスでは、1ドル130円の見通しを示しています。

■まとめ
 
このように、株価と為替は密接な関係にあるので、株投資をしている方は

各国の通貨の動向についても注視していく事が必要です。

また、日本の株式の7割は海外勢が動かしているといっても過言ではないため

海外からみた日本の株価についても注意して見ていく必要があると思います。


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