DeNAはキュレーションのウェルクの件を近所のお父さんもわかるように解説します(´▽`*)
こんにちは!個人投資家のまゆみです。
今回のテーマは、DeNAが運営している(していた)キュレーションサイトのウェルク問題についてです(*´ω`*)
ウェルクはインターネットに精通する一部の方ならご存知かも知れませんが、一般的にはほとんど知られていません。
何が問題だったか、なぜ炎上したのかよくわからない方も多いと思いましたので、近所のお父さんにもわかるように簡単に解説してみます♪
■そもそもキュレーションってなに?
キュレーションとは簡単に言えばお役立ちブログですね。
お買い物情報、美容や健康、食事、恋愛など困ったときにインターネットで検索すると出てくるサイトたちです。
スマートフォンの普及に伴ってインターネットの検索市場は爆発的に広がりました。
検索する人が増え需要が多様化した結果、今ある情報では足りなくなり、情報を提供するサイト群も平行して増えていきます。
そしてアクセスがたくさん集まるサイトには企業から広告掲載の依頼が来るようになり、サイト運営者(以下、情報提供者と呼ぶ)はそれで生活費を稼げるようになっていったのです。
そして儲けを増やすためにサイトを巨大化させて、たくさんの情報を発信しているのがキュレーションサイトと呼ばれています。
■どうしてキュレーションが問題になるの?
情報をたくさん提供してくれるキュレーションがなぜ問題になったのでしょうか。
今回DeNAが運営している(していた)キュレーションサイトのウェルクが炎上した要素は2つあります。
①提供している情報が正確ではない
まず、皮切りなったのはウェルクが提供する情報にデタラメな部分が多かった事です。
特に注目されたのは医療や健康分野に関わる部分。
医療、健康に関する情報は、薬事法によって一定の規制があります。
その事が問題視されて炎上しました。
例えば肩凝りの原因は幽霊の可能性があるという解説があったり、病気の統計データがいい加減で余計な不安を煽っていたりと、上場企業の提供するキュレーションには相応しくない内容がたくさんあったんですね。
それ以降、DeNAが運営しているウェルク以外のキュレーションサイトにも続々とメスが入ります。
飲食店の住所がデタラメ、不倫や略奪愛を後押しするような内容、整合性があっていないものなどたくさんの記事がインターネットユーザーによって掘り出され、窮地に立たされます。
②情報は他のサイトのパクりだった
さらに調べをすすめるとウェルクをはじめとするDeNAが運営するキュレーションサイトが提供していた情報は、他のサイトの情報をコピーして作成されたことが判明します。
サイト全ての情報をコピーすると元サイトにバレて著作権侵害で訴えられてしまう可能性もありますが、
文章の語尾を微妙に変えたり、複数のサイトの情報を組み合わせたり、微妙にニュアンスを付け加えたりと巧妙な細工が施されていました。
あとから分かった事ですが、DeNAからそれらを指示するマニュアルがみつかります。
他人の作ったサイトをパクった上にデタラメな情報を提供していれば、叩かれても致し方ないですね。
■どうしてこんなに大きな問題になった?
しかしこの問題の本質は、情報の正確性、著作権侵害と言ったものとは別にあるような気がします。
それは…
情報提供者を、敵に回した。
それが本質的な要因です。
DeNAのキュレーション群の登場によって今まで稼げていた情報提供者たちが、検索結果で目立たないところに追いやられてしまいました。
稼ぎを奪われたことによる妬みと、情報をパクられた恨みが相まって一斉攻撃を受ける事になります。
もともと情報発信をなりわいとしていた人たちを敵に回した訳ですから、それはそれはあちらこちらから火の手が上がります。
プロの情報提供者たちは、情報の発信力、文章力、説得力、拡散力を駆使してDeNAが運営しているキュレーションサイトを追い込んで行ったのです。
・医療情報の問題点の指摘
・他サイトの写真や文章のパクり問題
・サイトに掲載されている情報の正確性の問題
これらも情報発信者たちが一般の人や法律家、政治家を巻き込むための仕掛けだった…
と言われています。
■まとめ
DeNAが運営していたウェルクなどのキュレーションサイトでは、自分に責任が及ばないように、情報は一般の方が勝手に書き込んだことにしていました。
しかし実際にはマニュアルを作り指示を出していた事がバレてしまい、悪の親玉として葬られてしまいます。
そのマニュアルには、「語尾に…と言われます」と明記させて、文章を書いた本人が責任逃れをするように指示をしていたともとれる痕跡までありました。
そんな些細な事でさえプロの情報提供によって暴かれ、キュレーション9サイトの閉鎖、社長自ら謝罪と6ヶ月30%の減俸という厳しい判断を余儀なくされます。
【閉鎖したキュレーションメディア】
「welq」(ヘルスケア、健康)
「CAFY」(グルメ、飲食関連)
「iemo」(家電、インテリア)
「Find Travel」(旅行関連)
「JOOY」(男の情報マガジン)
「cuta」(妊娠、育児)
「PUUL」(アニメ関連)
「UpIn」(財テク)
「GOIN」(車関連)
当初の発表では運用が違うとのことでMERY(メリー)は残すという判断でしたが、現時点で9割の記事を削除しているので、閉鎖も時間の問題ではないでしょうか。
「MERY」(女性ファッション)
これらの不祥事によりDeNAの株価は一時7%以上の下落となりました。
【DeNAの株価チャート】
個人レベルで同じことをしても、それほど炎上することは無いと思いますが上場企業である以上、起業倫理、企業方針にも縛られて然るべきかと思います。
今回の件はまさに企業倫理を問われた事件だったのではないでしょうか。
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